基礎から学ぶPhotoshop Part.02【RAWの現像】

こんにちわ。デザイナーの石塚です。
前回から引き続きでRAWデータをいじってみましょう。

前回の記事はこちら

基礎から学ぶPhotoshop Part.01【RAWとJPEG】 ❐

1-2 RAWの現像

RAWデータを開くと最初に出てくる設定画面。見た事がある人は解るかと思うのですが、「一体何処を調整したらどうなるのかが解らない…」となった人は多いのでは無いでしょうか?
Photoshopで扱う補正知識に加えてカメラの知識も無いと無理そうで、一見敷居が高く見えますがそれで投げ出しては勿体ない!

Photoshop Raw Canon

ここで、この記事を読んでいるかもしれないPhotoshop初心者の方はこの言葉を胸に抱いて頑張って欲しいです。

「ソフトは家電じゃないからいくら無理をさせても大丈夫!」

(最悪インストールし直せば新品になる)

好きなように調整バーやプルダウンを切り替えて元画像と比較しましょう。そうする事で体で覚えます。
Photoshopは意味や知識などを覚えていなくたって大体なんとかなる魔法のソフトです!
昔こんな言葉に多いに共感しました。

「Photoshopは毎回奇跡が起きて、2度と同じ加工が出来ない。」

同じ画像を同じ補正で何度も使う事なんて無いと思います。似た様な画像でも一つ一つに特徴があり、その特徴に合わせた補正は同じ数値では出来ません。補正の手段も無数にあります。細かい理屈は抜きにして“これはこういうもの”と割り切って行きましょう!

では、さっそく補正してみましょう。補正の際に触る場所を駆け足で紹介します。

補正の際にPhotoshopで触る場所 1, 2, 3,

①補正前と補正後のビューを切り替え

補正前と補正後が2画面になるので補正時の違いが一目瞭然です。4パターンの分割が選べます。

  • 左右に分割で左右に分割。
  • 仕切りを入れずに左右で分割で仕切りを入れずに左右で分割。
  • 上下に分割で上下に分割。
  • Screenshot09で仕切りを入れずに上下で分割。

②ツールパレット

Screenshot05

拡大縮小ツールや手のひらツールは直感で扱えると思いますが、このツールパレットの中で右から3番目のホワイトバランスツールと5番目のターゲット調整ツールこの二つはかなり便利です!
ホワイトバランスツールは画の一番白い箇所をクリックすると不思議と良い感じな仕上がりが生まれます!(曖昧)
後は切り抜きや回転、赤目補正、スポット範囲で修正を加えるツールなどがありますが、今回はホワイトバランスツールとターゲット調整ツールの紹介をしたいと思います。

③ホワイトバランスツール

基準としたい白部分をクリックすると、

Photoshop, ホワイトバランスツール

黄色く被っていた画像から黄ばみが消えた!(不思議)

Screenshot11

ここで注目して欲しいのがヒストグラムの右上のグラフです。ここに補正をするヒントがあります!
補正前と比べて補正後はRGBの各グラフが重なって白い部分が増えているのが確認できます。数値的にも揃ってきました。
色々細かい設定はありますが、最終的にこのヒストグラムが重なってグラフが白くなる様に調整していくと、気付いた時には良い感じに仕上がってるハズです。

補足として、ヒストグラムは【黒レベル→シャドウ→露光量→ハイライト→白レベル】で表現されています。
グラフの山の部分が【黒レベルーシャドウ】に寄っていると暗い(色が潰れた)画像になり、【ハイライトー白レベル】に寄っていると明るい(白けた)画像ということです。
グラフの山が奇麗に端から端まで分布している状態が画像本来の色、コントラストに近い状態になります。

ヒストグラムは【黒レベル→シャドウ→露光量→ハイライト→白レベル】

直感で明るくしたり暗くしたい部分を調整するターゲット調整ツール

しかし、まだまだ写真が暗い! こんな時にはターゲット調整ツールです。
このツールは直感で明るくしたり暗くしたい部分を調整する事ができます。
後程説明する③の補正ウィンドウ画面のトーンカーブと連動しているので、このグラフも参考にしつつ調整してみましょう。

ターゲット調整ツールで明るくしたい部分を上下にドラッグすると、ダーク部分が数値が+されています。

Photoshop ターゲット調整ツール

次に瓶の影の部分を明るくしてみましょう。今度はトーンカーブのシャドウの数値が+されています。
ヒストグラムもかなり重なってきました。
この様に直感で修正しても良いですし、トーンカーブのバーをズラしてお好みのコントラスト調整を行ってみてください。

Raw トーンカーブ

そして、最終的に色々調整して見た画像がこちらです。

Raw 補正済み写真

かなり自然な明るさ、色味になったと思います。ここでは風合いは調整していません。あくまで自然な本来ある色合いに近づける調整です。
しかし、このツールだけではまだまだ補正不足なので③各種補正をしてみましょう。

③各種補正画面(正式な名称はなんでしょうね?)

Raw 各種補正画面

使い方としては基本設定を調整し、その他で補足していくと良いと思います。

基本設定を調整しただけでこんなに奇麗に!

RAW 補正後

基本設定を適当にいじるだけでも簡単に補正が出来るので、慣れてきたらトーンカーブやディテールなど組み合わせて補正してみましょう!

  • トーンカーブ:②でも出てきましたが、ハイライト、ライト、ダーク、シャドウの濃度を調整できます。
  • ディテール:画像のボケ具合を調整できます。
  • HSL/グレースケール・明暗別色補正:カラーそのものに影響しますので、注意して使って下さい。例えば、草木、山の風景写真などでもっと青々とした緑色にしたいといった時に有効です。
  • レンズ補正:画像のゆがみ調整に使用します。画像を変形させるのでやりすぎに注意です。
  • 効果:粒子は画像にノイズを加える事が出来ます。
  • カメラキャリブレーション:使用しているディスプレイのカラー設定を撮影したカメラのメーカーが推奨する設定に画像を変換出来ます。

と、色々な補正の仕方がありますが、後は個人個人が扱い易い補正方法を覚えていくのが良いと思います。
補正の結果に正解はありません。写真を使う用途に、顧客、ディレクターやデザイナーが望む風合いに、適材適所な補正をしましょう。

迷ったら第三者に補正結果を見せて率直な感想を聞いてみるのが一番です。
自分以外の誰かと意見を摺り合わせてベストな画になったら【画像を開く】を押して現像完了です!

ここまで、現像について色々書きましたが、補正とセットの様な説明でしたので、次回の補正は【Photoshopで補正!】に変更して書いてみたいと思います。

※補足:初心者にも解り易く!で書いている為色々端折っていたりする点も多々あります。どうか生温い目で見てください…